2021/01/21 7:12

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2021/01/21 今日は款冬華(かんとうはなさく)

フキノトウが出始める頃という意味だそうです。

そして、あまり馴染みがないかも知れませんが、里見弴(さとみ とん)が亡くなった日。

1983年1月21日に鎌倉で亡くなった。

大寒忌

ともいう。

里見弴は、有島武郎の弟で作家。志賀直哉の「暗夜行路」の中の阪口は里見弴がモデルであると言われる。

私は、故郷がニセコ町なので、里見弴の兄の有島武郎が空想的社会主義思想の基に自分の農地を小作人に開放した土地があることで有島家を多少は知っていた。

今でもその土地はニセコ町字有島となっている。

その開放された小作人の孫達が、私の同級生にもいた。

ニセコ町には有島記念館というこじんまりとした文学館が建っている。

有島記念館 
北海道虻田郡ニセコ町字有島57番地
TEL:0136-44-3245
WEBサイト
開館/9:00~17:00
休館/月曜、年末年始
入館料/大人 500円・高校生 100円・中学生以下と65歳以上のニセコ町民無料

ニセコ駅から徒歩30分というが健脚でなければ無理。

タクシーで行った方が良い。(5分程度)

1922(大正11)年7月、有島武郎は、農場(450ヘクタール=450万㎡)を全小作人たち(約70戸)になんと無償で解放してしまう。

広さで言うと、2km×2.25kmの広さ。

土地を全員で共有して農業を続けることを条件に、自分は農場を手放す。

君たちは「相互扶助」の精神で力を合わせて生きていってほしい—。

彼は農場内の弥照(いやてる)神社で、小作人たちを前にそう呼びかけた。

「小作人への告別」と題した文章で有島は、解放の主旨をこう書いている。

『生産の大本となる自然物、すなわち空気、水、土のごとき類のものは、人間全体で使用すべきもので、

あるいはその使用の結果が人間全体に役立つよう仕向けられなければならないもので、

一個人の利益ばかりのために、個人によって私有さるべきものではありません。

しかるに今の世の中では、土地は役に立つようなところは大部分個人によって私有されているありさまです。

そこから人類に大害をなすような事柄が数えきれないほど生まれています。

それゆえこの農場も、諸君全体の共有にして、諸君全体がこの土地に責任を感じ、助け合って、その生産を計るよう仕向けていってもらいたいと願うのです。』

この宣言の翌年(1923年)、有島武郎は軽井沢の別荘で波多野秋子と心中した。

当時の狩太町(現ニセコ町)のことがよく描かれている作品として『カインの末裔』がある。

・・・・・

北海道の冬は空まで逼(せま)っていた。蝦夷富士(えぞふじ)と言われるマッカリヌプリの麓に続く胆振(いぶり)の大草原を、日本海から内浦湾(うちうらわん)に吹き抜ける西風が、打ち寄せる紆濤(うねり)のように跡から跡から吹き払って行った。寒い風だ。見上げると八合目まで雪になったマッカリヌプリは少し頭を前にこごめて風に歯向かいながら黙ったままで突っ立っていた。昆布岳(こんぶだけ)の斜面に小さく集った雲の塊を眼がけて日は沈みかかっていた。草原の上には一本の樹木も生えていなかった。心細いほど真直ぐな一筋道を、彼れと彼れの妻だけが、よろよろと歩く二本の立木のように動いて行った。

・・・・(カインの末裔の冒頭5行目から12行目まで)

因みに、我が故郷の秀峰蝦夷富士です。

今日の新型コロナ感染状況

[2021/1/21 19時30分]国内新型コロナ新規感染者数:5,652人、東京都:1,471人、国内総感染者数:352,688人、累計死亡:4,879人

神奈川731人、埼玉436人、千葉480人、そして重症者1,014人、PCR検査数57,107件/日(19日)

昨日の新型コロナ感染状況

[2021/1/20 23時59分]国内新型コロナ新規感染者数:5,550人、東京都:1,274人、国内総感染者数:347,040人、死亡:4,792人

2021/01/21 17:29

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