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2020年末に向けてバブルが弾ける?

株の大暴落−そうならなければ良いがという心配

森永卓郎氏の経済予測を聞いて

先日、文化放送で、森永卓郎氏の経済の専門家としての心配事を述べていたので

かいつまんで説明してみます。

日本の7 〜9月のGDPは21.4%(年率換算で)と増えているから、

「景気は急激に拡大してる」なんて政府は言ってますけれども、

「4〜6月にドカンと落ちた」のの揺り戻しがちょっと来てるだけ

7〜9月期でも前年同月比で見ると5.8〜6%位下がっている。

4月5月6月に比べ、その落ち込み方よりかは回復していているという話

少し戻したけれど、全然戻し切れていないというのが本当。

同じ7〜9月期で

中国は前年比4.9%のプラス成長、日本は-6%のマイナス成長

全然良くなっていない。

そんな中、連日、株価が史上高値を更新し続けている。

2020/11/16現在もまた上がって26,000円目前まで来ているんですけれども、

これは日本だけじゃなくってアメリカも全く一緒なんです。

日本は、GDPも良くない。

景気動向指数って言うので見ても日本は、

9月の一致指数が80.8なんですけど、1年前は99.7だから、

2割近く落ちている。

にもかかわらず

株価がどんどんどんどん上がっていく。

これは何なんですか?

というのは、私は思うに、マーケットは何か理屈を見つけるわけです。

今のところ、その楽観的な展望を言う人は、

新型コロナワクチンでコロナが過去のものとなる?

「このファイザー社が開発した新型コロナワクチンでコロナが過去のものとなる。

来年春にはみんなコロナの影響を受けなくなるんです」

って言ってるんですけけど、

馬鹿じゃないのかって思う。

何でかって言うとこのファイザーのワクチンは日本人で実験していないから、効くのかどうかよく分からないんです。

それからワクチンの持続力もどれだけの期間、有効性を保つかていうのわかってないみたいなのです。

ただ、今、わかっている情報でも、

そんなに持続力がないので、2回打たないといけないって言うことも分かっています。

しかも、このワクチンは、移動とか貯蔵するためには− 70度以下じゃないとダメだっていうのです。

それこそ、そのマグロの冷凍じゃないんだから、普通の病院とか、

もちろん家庭にも全然こんな強力な冷凍装置は無い訳です。

それが何で、一斉に全国に普及するって言っているのか分からない。

さらに新型コロナウィルスは頻繁に変異してもいるんだけれども

変異してもこのワクチンが有効なのかってのは全くわからないと言う中で

今、何が起きてるのかって言うと、沈静して言っている訳では全然無くて、

むしろ、

新型コロナの感染が爆発的に拡大している。

それも、世界で爆発的に拡大しているというのが現状で、天井が見えない状況なんです。

ヨーロッパなんかロックダウンしていますけれど、

日本は逆に、ゴートゥーイートで、

むしろ感染者を増やす方向にあおってるわけです。

そうしたら、経済活動が失速するに決まっているんです。

これで爆発的に増えたらみんな巣ごもりしなきゃいけなくなるわけです。

市民のアンケートでもゴートゥーキャンペーンなんてやらないほうがいいと言う意見の方が圧倒的に多かった。

新型コロナ対策と経済のバランスを取るなんて言ってる場合ではない。

このままいくと何が起こるのかっていうと

株価がどんどんどんどん上がる

これは私はもう

完全にバブルだ

と思っているんですが、

このバブルがドーンと崩壊するというのが、起きる。

これ山高ければ谷深しで

このままこのバブルを放置すると、こけたときの被害が半端じゃなくなるんです。

私はこのままいくと近い将来日本経済に大変なことが起こると思っているんです。

バブルが崩壊する前の予兆

というのが幾つかあって、

1つは相場が不安定になるって言うのと

それから1番大きい予兆っていうのは、

このバブルを正当化する理屈って言うのにみんなが乗っかるって言う事なんです。

あのアメリカの1929年の暗黒の木曜日の時に

ジョセフ・ケネディ

あのJ・F・ケネディ大統領のお父さんが、ニューヨークのウォール街に靴を磨きにいった。

その時、靴磨きの少年が「旦那、今日の株価はどう動きますかね?」って言うのを聞いた瞬間に、

こんな子供までがやってんだと思って、

ケネディ家保有の全株式を売り払って、暴落の難を逃れてケネディ家の財産を守ったという。

私が気になってるのも

ネットニュースに「もうすぐ日経平均は28,000円だー!」とかって言うニュースが流れ、

そして大衆週刊誌が「老後の資金のために株式投資だ」って言う特集を始めようとしてるんです。

そういう風になってくると

これって末期症状なんです。

経済と株って連動してるっていう話があったけど、

これだけ経済の冷え込んでて、これだけ低賃金の人たちが増えていくのに

何で株だけがこんなに上がるの?

株式投資をしている人に聞くと

「別に経済なんか見てないし、その会社の企業の業績なんか見てない。株を買えば儲かるからだ」という。

これは危ない。

いくらなんでも経済を無視して、株価だけが無限に上がり続けるなんてことはありえないわけです。

根拠なき熱狂、陶酔的熱狂

って言うんですけど、経済では。

トランプが再選するから株価が上がる

バイデンになったら、バイデンになるから株が上がるっていうんですよ。

シラーPER(しらーぴーいーあーる)

シラーって言うノーベル賞とったアメリカの経済学者が、作った株高の割高指標で見ると

一定期間このシラーPERが25倍を超え続けるとバブル崩壊するってのが今までの経験なんです。

ITバブルの時には79ヶ月でコケました。

リーマンショック前のバブルの時は52ヶ月でこけた。

今回、今月(11月)末で78ヶ月を迎える。

つまりバブル満期間近!

なので私は言いたい

確かに今、皆、乗っかって株を買えばある程度儲かる事もあるんですけれども、

その1分単位で動ける人、あるいは1秒単位で動ける人は別として、

普通の人がここから株式投資に行ったら、

暴落に巻き込まれるって言うリスクが極めて高い。

投資家の皆さんは

「大丈夫だよ!下がったら日銀が全部買ってくれるんだからさ」

って言ってんですけど、

「ばっかじゃ無いの。無制限に買い支えるんじゃないんだよ」と言いたい。

私は1990年のあのバブルの崩壊の後、社会はどれだけ苦しんだかと言いたい。

だから、これ以上、株を吊り上げない方が良いと

都心は土地もバブルになっている

ショックを小さくするためには、実体経済に早く戻した方が良いと思う。

新型コロナ対策も、Go toから北海道だけでなく、東京も外すべき

10月1日、東京がGo toを解禁して

17.5日後に見事に、感染者数がはね上がった❗️

第3波は明らかに東京のGo toが原因。

Go toから北海道もそうだけど、東京を外さないと

このまま煽ってばっかりいると、

経済が失速して株価がどんどん上がり、ギャップが広がれば広がるほど、バブル崩壊の可能性がものすごく高まる。

ので、どうもこのままいくと

来月(12月)あたりに怖いことが起こるんじゃないかな

って言う気がする、と森永卓郎氏は言っています。

森永卓郎氏の話を勝手に引用したので、お礼に氏の本を紹介。

なぜ日本経済は後手に回るのか (角川新書)

グローバル資本主義の終わりとガンディーの経済学 (インターナショナル新書)

※ シラーPER(しらーぴーいーあーる):ノーベル経済学賞受賞者のロバート・シラー教授が考案した指数で、

CAPEレシオとも呼ばれる。株価の割高・割安を測る指標の一種で、

過去10年間の1株あたり純利益の平均値をインフレ率で調整した実質純利益でPER(株価収益率)を計算する。

※森永卓郎:獨協大学教授、経済アナリスト、エコノミスト(出典:Wikipedia)

以上、文化放送大竹まことゴールデンラジオ(2020/11/16)より

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