宝永火口

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噴火と地震-4-”ありえない”未来ではない「富士山噴火」の予測

いま日本を襲おうとしている噴火と大地震の連載−4

噴火と大地震を正しく恐れる

4.第三は「富士山噴火」です

日本列島は地震と火山噴火頻発の時期に突入したとこの連載の初めに言いました。

3.で掲載した日向灘沖地震で九州南部の火山を述べました。

九州のみならず、関東周辺の火山も活発化しています。

これまで箱根山、浅間山などの火山活動が目立っていますが、火山噴火の本名は「富士山噴火」です。

「富士山噴火」については、21世紀を迎えるまで、多くの火山学者は「ありえない」としてきました。

一方、琉球大名誉教授木村政昭氏は以前から噴火を懸念し、火山性地震等の動向を追っていました。

そういったデータから噴火年を計算し、2014 ± 5年に富士山噴火があると予測しています。

今のところ、富士山の最後の噴火と言えば、1707年の宝永噴火です。

宝永噴火は南東斜面からの噴火でした。

その変化の49日前に発生したのは、宝永江戸地震です。

宝永江戸地震は東海トラフと東南海トラフが連動して生まれた巨大地震で、マグニチュード8.4と推定されています。

その4年前の1703年には、房総沖を震源とする元禄地震が発生しています。

元禄地震もまた、マグニチュード7.9から8.2の巨大地震でした。

これらの巨大地震の連続によって宝永噴火は誘発されたと思います。

出典:「国土地理院ウェブサイト

宝永や貞観噴火の再現が21世紀に起きないとも限らない。

と言うのが、琉球大名誉教授木村政昭氏の著書に言われています。

富士山噴火に関しては、今では、国もその可能性を認め、万一に備えるようになっています。

想定しているその噴火の位置

に関してですが、多くの学者が噴火口は、山頂から南東の方向だと断言しています。

山頂から南東の方向には宝永火口があり、1707年の噴火の火口です。

宝永火口(出典:国土地理院ウェブサイト

このときの噴火による降灰は江戸まで達したといいます。

琉球大名誉教授木村政昭氏は次の富士山噴火は北東側と予測しています。

それは富士山噴火の歴史を遡れば見えてきた推論です。

宝永噴火の前の噴火は平安時代の貞観噴火(864年)となります。

貞観噴火は富士山の北西方面の噴火です。

この時は大量の溶岩を流出しています。

これにより現在の青木ヶ原と精進湖、西湖が形成されました。

これで分かるように、富士山の噴火は宝永火口と決まっている訳では無いのだと分かります。

さらに遡って富士山噴火の歴史をたどると、一定のパターンがあります。

富士山噴火の火口は北西側→南東側→北東川→南西側のサイクルとなっています。

このサイクルで言うと、南東側の宝永噴火の次は、北東側なのではないかと思います。

実際に近年、富士山で観察された異常減少は北東側に多くあります。

次の富士山噴火で気をつけるべきは「溶岩流出」か?

富士山の噴火には火山灰噴出型の噴火と溶岩流出型という2つのパターンがあります。

次の噴火は宝永噴火のように火山灰噴出型噴火となるのでしょうか?

または、貞観噴火と同じく溶岩流出またになると予測できるのでしょうか?

これは火山下のマグマだまりの状態に左右されます。

マグマがマグマだまりを完全に満たさない状態での噴火では、火山灰噴出型噴火となりやすい。

一方、マグマだまりにママがいっぱいとなって起きたときは、

マグマの水分やガスの蒸発はさほどではないので、噴火時に溶岩を流出させるのです。

ではなぜ宝永噴火は火山灰を撒き散らすタイプの噴火になったのか。

これはマグマだまりにマグマが満たしていなかったからです。

なぜかと言うと、噴火の49日前に発生した宝永江戸地震の影響です。

地震によってプレートが動いたため、マグマだまりへの圧力が減退しました。

というわけで、

火山灰噴出型噴火になるか、溶岩流出方噴火になるかは、

噴火の前に周辺のプレート境界で地震があるかどうかでも決まります。

地震が起きてプレートが動けば、ママがマグマだまりから減退し、ガス爆発による火山灰噴出型噴火になります。

地震が発生しないまま、マグマがマグマだまりを満たせば、溶岩流失型噴火となります。

出典:『緊急図解次に備えておくべき「噴火」と「大地震」』木村政昭著

貞観噴火(864年)が溶岩流失型噴火になったのは、噴火前に周辺のプレートを動かす大地震がなかったためです。

貞観地震は富士山噴火後の869年なのです。

 

 

2011/3/11東北地方太平洋沖地震の後

この貞観地震の震源域と東北地方太平洋沖地震(2011)の震源域は類似しているとの指摘もあります。

しかも、2011年の大地震後には富士山の近くでも地震があり、

静岡県東部地震は、2011年3月15日に発生した、静岡県東部富士山南麓を震源とする地震。

地震の規模はマグニチュード6.4。

静岡県富士宮市で最大震度6強を観測した。

火山噴火予知連絡会副会長の中田節也氏は、震源が富士山のマグマだまりのすぐ上、山頂の南4kmの深さ約15kmであったことから、

「あのとき、富士山が噴火しなかったのが不思議でならない」と述べている。

また、歴史的類似性が専門家の憂慮の元になっている。

火山噴火予知連絡会会長藤井敏嗣氏は「20世紀半ば以降のM9を超える5つの地震すべてで、火山の噴火が例外なく誘発されている」と述べた。

千葉大学准教授津久井雅志氏は「平安時代に起きて20世紀以降にない大きな地震・噴火は、

富士山噴火と東海・東南海・南海の連動地震ぐらいだ」と述べている。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』静岡県東部地震

溶岩流の可能性マップ

内閣府防災情報のページからの出典:いずれも防災サイトから

 

富士山ハザードマップ検討委員会報告書 - 富士山火山防災協議会

富士山火山防災マップ(出典:内閣府防災情報のページ、富士山ハザードマップ検討委員会報告書 - 富士山火山防災協議会より)

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