利用者に喜ばれる建物づくり 建築について

連載8-1(8)工事期間中も建設委員会で対応

医院・病院を新築・増改築・改修しようとしている方に役立つ建物づくりの連載−8

利用者に喜ばれる医院・病院づくり 第1章 納得しながら進める医院・病院づくり

1.参加型の共同設計で進める設計手法−8

増床のない条件でリニューアル

H生協のW病院(196床」の増改築工事では、工事期間中も組合員の積極的な取り組みがありました。

既存建物の上部への増築工事と設備配管類の更新工事のリニューアルで、困難さが予測され、どうやって診療機能を維持しながら安全に工事を進めるかが大きなテーマでした。

現状施設の評価、医療機能との整合性、増築の方向性の検討を行い、設計段階は月1回の増改築設計委員会で検討を進めました。

工事に入ってからは、組合員、職員等の各分野から参加した建設委員会を作り、月2回のペースで集まりを持ちました。

建設委員会の下に、外来、病棟、カラーコーディネイトなどの委員会を置いて、家具やカウンターなど各部の寸法や高さなどを確認しながら決定していきました。

外壁、床、壁などの色は、カラーコーディネート委員会で納得いくまで話して合意することを基本に決めていきました。

外壁のマークも委員会で決めています。

圧倒されたのは工事期間中の組合員の奮闘努力です。

建設委員会事務局でニュースを毎週発行して、組合員、ボランティアへの丁寧な説明をしました。

工事の進捗状況を正確に知ることで、組合員みんなが増改築工事に自覚的に参画し、役割を担ってもらうことができました。

自分たちで模型を作成したり、工事期間中のわかりにくい病院の案内役をしたり、診療を止めないため引っ越しの準備もしてもらいました。

工事施工者と診療現場、そして組合員との間に入って、調整役を果たした建設事務局の役割は大きかったと思います。

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