- 医療ジャーナリスト伊藤隼也氏が大竹まことゴールデンラジオに出演していました。
- 今日の一都三県の緊急事態宣言の解除をの判断について
- この国の感染対策が極めて不十分なのが現状という理解です。
- PCR検査をやると医療崩壊が起きるとか、訳の分からないことを言ってたりしていたんですよ
- より科学的な対策をしっかり取ることを、メディアも報じなきゃ行けないのに、そこは本当に十分じゃ無いと思います。
- じゃあ、何故先人に学ばないのか
- 未だ、リカバリーする方法はあると思う。
- 政治家がメッセージ出す時にそれを支えるだけの省庁連携やマクロとミクロが見えていない
- 兎に角、先手が必要なんです、こういうことって。
- それって残念ながら、新型インフルエンザ等対策有識者会議で、もう10年近く前に議論しています。
- 蓋を開けてみたら、あの新型インフルエンザの会議で決めたこと、その後何にもしていなかったんだ
- 直ぐ、即座にやらないと、国民の命が守れないということ。
- これはまさに失われた10年間の政府の大失策です。
- 今日の新型コロナ感染状況
医療ジャーナリスト伊藤隼也氏が大竹まことゴールデンラジオに出演していました。
その内容を、私が聞き取った範囲で咀嚼して皆さんにお届けします。
今日の一都三県の緊急事態宣言の解除をの判断について
次のようにお話ししています。
『皆さん、緊急宣言を解除したとか解除しないとか言うことに一喜一憂していると思うが
そもそも、緊急事態宣言をやっている最中に、正しい感染防御をしてきたかどうかと言うことが問題です。
2週間延ばして、それも2度目ですし、更に1年経っていて、なんで延びるのか?と言う話もそうだし
元々、緊急事態宣言を継続するんだけど「打つ手無し」なんて言う話が自民党内部から出てきました。
僕としては、緊急事態宣言があろうが無かろうが、
この国の感染対策が極めて不十分なのが現状という理解です。
大竹「この国の感染症対策の予算をどんどん減らしてきたとか、
元々緊急事態宣言よりも、医療状況が逼迫すると、患者さんを医者が面倒診れない、ベッドが足りない
話も逆算するとそこになって緊急事態宣言だという話になってきたんですか?」
「勿論、医療が逼迫して、自宅での待機者が出たり、ちゃんとした医療にかかれないとか
更に、人口比で何人出たら緊急事態宣言だと、元を正せばこれって
「実は、2008年〜9年くらいに新型インフルエンザが凄い流行りました。
あの時に、こういう未知の感染症がこの国に押し寄せた時に、どうすれば良いのかということを検証会議を開いていたんです。
僕は内閣官房新型インフルエンザ等対策有識者会議 構成員で
今しょっちゅうテレビに出てきてお話しされている尾身さんなんかともテーブル並べて喧々諤々とやっていたんです。
僕は何故この本を書いたかというと、
あそこの10年間が今、殆ど活かされていないと、もの凄く憤りを感じて
先ず検査をしっかりするとか、
感染症の常識で言えば、「検査・隔離」って江戸時代からやっていることです。
勿論江戸時代は検査は出来てないです。
そういう感染症の基本のキを何故やらないのか
PCR検査をやると医療崩壊が起きるとか、訳の分からないことを言ってたりしていたんですよ
今になって、一年経ったら、どんどん検査するんだと
じゃあ、あの時に、それを言った人たちはどこ行ったのといったら、全員そのままですよ。
尾身さんは、申し訳ないけど過去に何度も前言を翻している訳だから、
ギリギリだとか瀬戸際だとか,終いにはフンドシだとか
国民は一体何を信じたら良いのか
僕は、緊急事態宣言そのものについて、今、非常にそれが解除されるとかされないとかよりも、もっと
より科学的な対策をしっかり取ることを、メディアも報じなきゃ行けないのに、そこは本当に十分じゃ無いと思います。
大竹「専門家会議から分科会、尾身さんになった訳ですよね。
分科会という所は、国がどういう方針を立てようと、この感染症に対してこうしたら良いと
ちゃんと提言し無くては行けない組織ですよね。
それが尾身さんの言説が変わっていったと言う事は、分科会の提言がどうなんですか」
「提言というか言説がが変わるのって、これ新しい病気なんで、ある程度、証が無いと思うんです。
じゃあ、何故先人に学ばないのか
僕はこの本描いた時に、武漢があれだけ激しい都市封鎖をしました。
あれだけ激しい都市封鎖に対して、あの専門家会議や分科会のメンバーの1人は、「都市封鎖なんて19世紀の対策だ」という訳ですよ。
その19世紀の対策だと言われて、今、21世紀になって、世界中がやっているじゃないですか。
世界の英知を集めた感染症対策のプロフェショナルが、今まさにやっているのに
ちょっと日本だけが、水道の蛇口を開けたり閉めたり開けたり閉めたりなんてことをやってます。
これもっと早い段階にもっと大胆な施策をとっていればここまでこじれなかった。
しかし、今これからどうするかというのは
未だ、リカバリーする方法はあると思う。
そういうことに対しても、昨日の読売新聞には
「感染症戦略的体制日程」では
看護師の負担軽減徹底とか保健所の職員を増員せよとか色んなこと書いている訳です。
これメニューだけ書いて、料理未だ用意されていないです。
だって、保健所の職員増員せよって、どこにいるの職員って?
看護師の現場なんて日本中の病院をかなり歩いていますけれど
どこもみんな手薄で、実際問題、大阪でも専門病院作って、看護師を募集したけれど定数殆ど埋まらなかった。
これ、皆さん優秀なんだけれど、最大の問題は、
政治家がメッセージ出す時にそれを支えるだけの省庁連携やマクロとミクロが見えていない
これが全てです。
大竹「色んなことが縦割りで行き届かないとか言われてますけれど、実際にも縦割りの
河野さんが薬は一括になるっていったけれど、それには縦割りを貫通する力を持ってと言う意味だと思うけれど
ただ言ってはいるけれどワクチンが来ているのかというと、世界に比べてですが随分来ていないなと言う印象ですね」
それも、かなり早い段階でこれも例のPCR検査と同じですね。
武漢でこれが起きた時に、直ぐにエクモの数を国内に幾つあるのかって、国会議員にお願いしてキチッと参議院の予算委員会で質問しています。
1月の段階ですよ、それを質問した時に、厚生労働省の職員は、なんでこんなことを質問するんですかみたいな発言する訳です。
兎に角、先手が必要なんです、こういうことって。
でも今、全部後手後手になっているじゃないですか。
例えば、PCR検査のことも、数が出来ないという話があるじゃないですか。
それって残念ながら、新型インフルエンザ等対策有識者会議で、もう10年近く前に議論しています。
地方の衛生研究所で、何例出来るかというデータをお願いして出していただいているんです。
その時に、1日20例くらいしか出来ないとか8例しか出来ないとかもあった訳です。
その現実を彼らは知っている訳です。
知っていて、それをちゃんとしようという議論をしたけれど
蓋を開けてみたら、あの新型インフルエンザの会議で決めたこと、その後何にもしていなかったんだ
と、僕もびっくりした。
例えば、1日10例しか出来ないというのは、当時の機器の問題とか有るんですが
今はもっと最新の1日に1,000例位やるなんてのは一杯有るんですが、
そういうのを導入するのに、認可の問題だとか、あらゆる縦割りの構造の中で
直ぐ、即座にやらないと、国民の命が守れないということ。
日本の病床数って世界一です。
世界一の病床数持っていて、どうして、家でみんな待機して高熱でうなっているんですか?
これはまさに失われた10年間の政府の大失策です。
以下、明日へ続く