松竹大船撮影所跡地はどうなっているか
先ず現地へ行ってみる
大船駅東口から徒歩12分くらいだろうか。
今はイトーヨーカドー大船店となっている辺り。
左がイトーヨーカドーと、右がBOO・OFF
奥は鎌倉女子大学正面入り口だが、渡り廊下で見えない。
鎌倉女子大学1999年に松竹大船撮影所跡地の一部を取得し、2003年から大学キャンパスとして使用したとある。
松竹大船撮影所がどの程度の広さだったのか推定してみた。
1936年に開設された松竹大船撮影所。
「東京物語」(53年)で知られる小津安二郎監督をはじめ、木下惠介監督、大島渚監督らが作品を次々と世に送り出し、
山田洋次監督・渥美清のコンビによる「男はつらいよ」シリーズも大船で撮影された。
「寅さん」と「ひばり」のタイル壁画がイトーヨーカドー大船店横の公園にあった。
残念ながら、撤去されてしまった。
1995年、松竹㈱が創立100周年事業として大船撮影所跡地に開設したテーマパーク「鎌倉シネマワールド」内に設置されたという
しかし、僅か3年で、テーマパーク撤退を決めた後は、公園の北端に2000年に移設された。
しかし、それから二十年が経った2015年、管理する松竹㈱が撤去を決めた。
実際にこの撮影所の北側境界を流れる砂押川はプロムナードとして整備されている。
でも、昭和11年(1936年)にこの大船撮影所落成の時、1,200本桜の樹を送ったとあり、
又、松竹大船撮影所も開放して桜の花見会を催したとある。
その桜であろうか、砂押川沿いの桜樹には老木が多い。
この砂押川沿いの桜はまだ蕾だったので、開花したら又このblogに載せたいと思います。
右の建物は、鎌倉女子大学。
跡地利用の経過
昭和50年代には大船撮影所を一部縮小し、松竹による商業施設「松竹大船ショッピングセンター」が竣工。
イトーヨーカ堂大船店と鎌倉三越(小型店舗)が核テナントとして開店したが、
2009年3月1日に三越が閉店・撤退し、跡地には現在BOOKOFF SUPER BAZAAR 鎌倉大船店が入居している。
2000年の大船撮影所跡地に開設したテーマパーク「鎌倉シネマワールド」の完全閉鎖で、
残っていた敷地を学校法人鎌倉女子大学に売却した。
現在この場所は鎌倉女子大学と鎌倉女子大学短期大学部の大船キャンパスとして使用されている。