いま日本を襲おうとしている噴火と大地震の連載−2
噴火と大地震を正しく恐れる
2.今、日本で最も警戒すべき「3つの災害」は何だ
まず第一の予想に「伊豆諸島沖巨大地震」
伊豆諸島沖に巨大地震が予想されるのは、伊豆・小笠原海溝に強い圧力がかかり続けているからです。
太平洋プレートからの強い圧力を受け続け、それが耐えきれなくなったときに大地震となる、
過去の地震解析がそういっています。
しかもプレート境界の地震は大地震になりやすく、
予想の「伊豆諸島沖地震」も大地震に、下手をすると巨大地震になりかねない。
木村政昭氏(琉球大名誉教授)の予測では2012年± 5年(M8.5)と言うことでした。
ここではその時期がもう過ぎた、なんてことでは無く、間近に迫っているという予測と捉えれば良しとして。
西之島の新島誕生
西之島(小笠原諸島にある無人の火山島)が2013年に噴火し、
その延長上の箱根山の火山活動は2015年の5月から活発化しています。
2017年4月、1年半ぶりに噴火が起こりました。
2013年以降”西之島噴火”の溶岩流出により、同島は大きく成長し続けています。
アイキャッチ画像を参照
これは、西之島のすぐ東側に想定されている”地震の目”(2012±5)が成長し、
そのプレッシャーにより、西ノ島火山の地下に巨大な圧力がかかり、”マグマ”の上昇を促進させている可能性があります。
西之島の噴火から予測できることは、西之島は小笠原諸島父島の西130kmにあることであり、
西之島のすぐ東側に想定されている「地震の目」が近いことです。
(木村政昭氏:震源地の廻りが空白域の真ん中に黒目状に微小地震が群発する状態を「地震の目」という)
予想されている震央は小笠原諸島と鳥島の間となります。
西之島は、小笠原の父島から西へ130km、東京からは1000キロと言う位置にあります。
木村政昭氏ホームページより転載
(詳しくは氏のHPーhttp://kimuramasaaki.sakura.ne.jp/site2/を参照下さい)
東日本大地震は、伊豆・小笠原海溝の北方に続く日本海溝が割れた地震でした。
日本海溝は太平洋プレートとユーラシアプレートの境界にあります。
東日本大震災の震央には何百年とストレスがかかり続けていました。
それが割れたため、マグニチュード9の巨大地震となったのです。
伊豆諸島沖のプレート境界もまた何百年と割れた形跡がなく、巨大地震を発生させかねないのです。
とりわけ、伊豆・小笠原沖の大きな空白域、これが将来の巨大地殻変動を引き起こすと考えられている。
と言います。(木村政昭氏)
西之島
そして、西之島は今や標高160メートルを頂く火山島に成長しました。
木村政昭氏はこの伊豆諸島沖近辺を震源とする巨大地震が発生し、富士山噴火をも引き起こすと見ているのです。
富士山噴火については、次章に。
警戒すべきは津波
この地震予想では、予想される震央は東京から1000km近くと、
東日本大震災の時の震央よりも、2倍以上の距離があります。
強く揺れるにしても、壊滅的とはならない震度と予想されている。
歴史的に見て、1605年の慶長地震が、参考になるといいます。
慶長地震は、津波の地震であったと記録が言います。
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伊豆・小笠原海溝(鳥島付近)説
2013年10月の地震学会で、
「石橋克彦・原田智也氏らは、慶長地震が南海トラフのプレート境界型地震ではなく
伊豆・小笠原海溝の一部(鳥島付近100km四方前後)のM8.2-8.4の地震を仮定すると津波の再現ができる」
とありました。(ウィキペディアより抜粋)
様々な記録(地層的な解析から読み解いた)には、高知県室戸岬には高さ8〜10メートルの大津波が来、
八丈島で10〜20メートル、九十九里浜で5〜7メートル、三浦半島で4〜5メートルの津波にやられたといいます。
もし、予想される「伊豆諸島沖地震」が、慶長地震より大型なら、
津波はもっと高くなる
と木村政昭氏は言います。